株式会社リアルコンテンツジャパン|医療法人設立などの医療・介護分野の専門家

COLUMN コラム

公益財団の医療法人で必要な経営スキルとは

安定した運営をしていくために


公益財団医療法人の設立を検討している院長先生は、経営スキルも取得していかなければなりません。
なぜなら、院長先生は医療の専門家であっても経営者としての専門家ではないからです。
経営スキルがないと、良い医療サービスを提供する力がどんなにあっても公益財団を法人として運営することができません。
必要な経営スキルについて知り、公益財団を運営していきましょう。
一つは、マネジメントスキルです。
医療法人の運営を支えるスタッフを雇用しますが、院長先生がいなければ何もできないようであれば、運営はうまくいきません。
一人ひとりが組織の一員としてふさわしい行動規範ができるかどうかが重要なポイントになってきます。
スタッフのモチベーションを維持させるためにも、マネジメントスキルは必須です。


価値基準を統一させよう


行動の規範は行動指針のことですが、価値基準を統一させる必要があります。
患者さんの治療については指示がなくても取り組みますが、看護師や薬剤師、栄養士、医師など、様々な専門家が同じ場所でそれぞれの力を発揮しながら治療を行わなければならず、職種が細分化すると統一しない場合も少なくありません。
病院を運営する幹部と専門職スタッフでも目的が異なります。
幹部は病院を黒字化させたいという気持ちがありますが、専門職スタッフがその目的を第一に考えてモチベーションを上げて働くことは困難です。
患者さんの治療の延長線上に黒字経営があることが理想ですが、患者さんの治療といっても様々な捉え方があります。
価値基準を統一させるために、治療をすることが最終的なゴールではなく、社会復帰や日常復帰をサポートすることを目標にするなど、スタッフに徹底して伝えることができれば行動指針となるでしょう。
また、中には傷病治療が病院の役割であるという考えがあるのであれば、スピード感を持って確実に行い、低価格の医療費で治療するということをスタッフに伝えると、診療報酬がつかないものは自分たちの仕事ではないと考えて、組織として効率よく専門性を深めていくことができます。
このようにそれぞれ考え方は異なりますが、組織内で価値観、理念を共有する必要があるのです。
しっかりスタッフをマネジメントし、医療法人を統一しましょう。