株式会社リアルコンテンツジャパン|医療法人設立などの医療・介護分野の専門家

COLUMN コラム

公益財団の医療法人で診察時間のスピードを上げるには

満足度を上げるために必要な取り組み


病院やクリニックなどでは、提供する医療サービスの質はとても大切ですが、それだけでは患者さんの満足度を高めることはできません。
待ち時間は患者さんの満足度に大きな影響を与えるポイントであるため、これから公益財団医療法人を設立しようと考えている院長先生は、診察時間のスピードを上げる工夫が必要です。
公益財団医療法人を設立したばかりは来院数が少なくても、軌道に乗ると患者さんの数が増え、待ち時間が増えていきます。
スムーズにさばききれなくなった時に検討し始めるのも一つの方法ですが、他院に流れてしまう恐れがあるため、出来るだけ早い段階から対策を考えておくことが大切です。
診察時間のスピードを上げるポイントは主に二つあります。
一つは問診、もう一つは予診です。
この二つのポイントを意識し、取り組んでみてください。


事前準備は情報共有が重要


初めに問診や予診で受診だけか、検査も必要になるのかを把握することができれば、スタッフが先回りをして準備することができるため、診察時間のスピードアップにつながります。
また、検査する人が集中すると待ち時間が増えますが、事前に順番を把握しておくと緩和することが可能です。
この事前準備をスムーズに行うために必要なことは情報共有です。
問診票の内容を理解したらすぐに情報共有ができる仕組みを作らなければなりません。
これは院長先生だけでなく、受付や看護師さんの協力が必要です。
問診スキルをあげたり、診療の流れをしっかり理解したりしなければならないため、院内で勉強会を開くのもいいでしょう。
問診に書かれたニーズを把握し、共通イメージを持って事前準備ができるように教育をしてください。
診療には診察、検査、処置などがあり、それ自体を早くして待ち時間を減らそうとする方法はあまり効果がありません。
効果がないどころか、丁寧に診てもらえないという印象を受けて患者さんの満足度が下がる恐れがあります。
どんなに医療サービスの質に自信があっても、患者さんがきてくれなければ公益財団医療法人を安定して経営していくことができないため、患者さんファーストの考え持ち、待ち時間を減らす工夫が大切です。