株式会社リアルコンテンツジャパン|医療法人設立などの医療・介護分野の専門家

COLUMN コラム

公益財団の医療法人の開業に必要な準備期間とは

申請には手間と時間がかかる


公益財団などの医療法人を開業するには、一般財団法人を立ち上げてからでなければ認められません。
一般財団のうち、公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律に基づいて公益認定を受けた法人だけが公益財団を設立することができるのです。
これは簡単に受けられるものではなく、様々な手続きが必要になります。
準備期間もそれなりに必要になるため、時間に余裕を持って取り組んでいかなければなりません。
まずは、社会においてどのようなポジショニングを目指すのか、どのような価値を提供するのかを明確にしましょう。
さらに、事業内容や価値を言語化して、サービスを受ける人が理解しやすいように、わかりやすく文章化してください。
これには1、2年ほどの準備期間が必要です。
簡単に決めてしまう組織もありますが、内部で真剣に検討を重ねれば数年の準備期間は必要になるはずです。


時間はかかるもの


スムーズに開業するためには、議論を重ねながら他の手続きを進めていかなければならないため、話し合いと並行して行政庁から公表されている認定に関する資料を全て入手しておきましょう。
資料が集まったら内容を理解してください。
審査は法令の建前通りに進まないこともありますが、資料から建前を熟知しておくことは基本です。
誰か一人に任せるのではなく、チームを作って検討会や勉強会をし、その過程で事業に公益性があるのか、開業の要件を満たせそうなのかを判断してください。
事業内容や価値をわかりやすく言語化できない組織は、公益財団を目指す前提を欠いている可能性があるかもしれません。
組織の利益を追求するのではなく、不特定多数の国民、市民の利益を追求するものです。
サービスを受ける人たちが理解しやすく説明できないのであれば、認定がおりる以前に非営利を求める団体としてふさわしいとは言えないでしょう。
また、頭の中でイメージができており、わかる人にだけわかれば良いという考えもふさわしいものではありません。
議論に時間がかかり申請に至るまで3年以上、5年以上と時間がかかることもあります。
ポイントをおさえてスムーズに設立するためにも、専門家のサポートを受けるのも一つの方法です。