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COLUMN コラム

公益財団の医療法人を賃貸物件で開業する場合には 

借家でもできる

公益財団における医療法人を賃貸物件で開業しようと検討している場合もあるのではないでしょうか。
通常、都会では一戸建てでの開業が多いですが、賃貸物件でもできます。
しかし、注意しなければならないことがあります。
それは、10年ほどの賃貸借契約が求められることです。
一般的な契約では2年ほどであるため、それと比較すると長期間になります。
そのため、貸主と長期計画をするということを文書で交わさなければなりません。
メリットは、一戸建てよりも初期投資が抑えられることです。
一戸建ての場合は、建物の外装、内装、設備を自由に決められるというメリットがありますが、こだわればこだわるほどお金がかかります。
また、土地を取得代も必要になり、最低でも1億円ほどは必要になるでしょう。
1億円なくても開業できますが、運転資金もある程度用意しておかなければ難しいです。
賃貸は保証金や床面積によって費用が違ってきますが、40坪程度であれば5000万円ほどで足ります。



注意すべきポイント




費用的にはメリットがありますが、物件探しに苦戦する場合も少なくありません。
何件も内覧しているともっと良いところが見つかるかもしれないと思い始め、1年以上かかるケースがあります。
スムーズに決めるポイントは、ある程度条件を決めておくことです。
事前に医院を見てまわっておくと条件が決めやすいかもしれません。
それ以外にも、トイレの数を増やさなければならない、エアコンの位置が動かせないなどの問題が発生します。
公益財団における医療法人の経営は、患者のプライバシーに関わる話が多いため、間仕切りも必要です。
トイレやエアコンを増やすと配管を増やし、ダクトの設置が必要になるため、費用が高くなって医療機器の導入に影響を与える可能性もあるでしょう。
通常は、ローンを組んで返済していきますが、返済が終わったと思ったら次は設備の買い替え、壁の張り替え、外壁塗装の塗り直しなどを考えいかなければなりません。
そのため、公益財団などの医療法人を賃貸物件で設立しようと考えている場合は、数年先まで計画することが大切です。